生存者/武器・アイテム/投擲武器 のバックアップソース (No. 60)
* 投擲武器 / Grenades [#f49690bf]

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投擲武器の目的は、通常武器だけでは厳しい"状況"を切り抜けることにある。すなわち、多数の通常感染者に特殊感染者が入り交じる強烈なラッシュや、Tankなど強力な敵への対策というわけだ。しかし強力だけに問題点もあり、その総数が多いとはいえないので、無闇矢鱈と使えばいいというものではない。~
3種類あるが、どれもかなり個性的でありマイナス面もあるので、特性をしっかり把握しておこう。そうして適切なタイミングで適切に使われた投擲武器は、この地獄のような後進を助けるだろう。

** 火炎瓶 / Molotov [#j4f67d2d]

#infobox(type=weapon,name=火炎瓶 / Molotov,wtype=投擲武器,mag=1,maxmag=1,rate=1 回使い切り,image=molotov.png,width=150,icon=icon_molotov.png)

投擲後、地面に接触すると中の可燃性の液体を撒き散らしつつ周囲に広がり、さらに着火して一帯をしばらくの間炎の海にする投擲武器。
いわゆるモロトフカクテルである。

割と原始的なこの武器が最も役に立つ点。それは通常感染者が着火すると即時に無力化し、数秒後に死亡すること。
また特殊感染者は火を浴びると炎上し、消火されない限り死亡するまで少しずつ体力を奪っていく。
これらの効果を持つフィールドが15秒ほど持続的に発生するため、安全圏を作り出すことができる。
特に家屋の侵入口やリスポンポイントに投げれば、興奮した感染者が勝手に火の中に突っ込んで焼け死んでしまう。

しかし後述のパイプ爆弾と違って地面と接触するとバウンドせず着火する上、通常感染者などに当たると妨害されてそこに落ちてしまう。
言い換えれば、これを狙った所に投げるには少々コツがいる上、目の前に多数の感染者がいると思ったところより短い距離で着火してしまう。

[[ラッシュ]]時や対[[Tank]]戦時に重宝するが、耐火能力を持つ一部の敵には効果がない。また攻撃範囲が限られるため、使用する場所によって有用性が大きく変動する。
しかし攻撃範囲が広く持続時間もかなり長いので、使い方次第で他の投擲武器よりも多くの敵を倒せるのと、他の投擲武器で対処できない[[Tank]] や [[Witch]] に対してもダメージを与えられ、他の特殊感染者にも効果があるという利点があるため、誰か一人は常に持っておくと安心できる。特に対Tankで炎上させれば「逃げまわるだけでもいい」という精神的・状況的な余裕を得られるのは大きい。

炎の壁を作って進入方向を限定したり、元から限定されていれば一網打尽できたりと、状況と投げる人のセンスによっては多大な効果を発揮できる。~
ラッシュ時に使用せざるを得ない場合は、原則として「仲間が孤立しないように投げる」べきだろう。

使う側に適切な場所に投げる技術が無いと、無意味どころか逆に生存者側に被害を与えたり、進行を長時間妨害する可能性があるなど、強力だが危険な武器であり扱いが他に比べ難しい。

低難易度 (Easy 〜 Normal) のみで通用する強攻策として、通常感染者に囲まれたときに足元に火炎瓶を投げ周囲の通常感染者を一掃して素早く炎から脱出する、というものがある (高難易度では炎のダメージが高すぎて脱出する前にダウンしてしまう)。文字通り最後の手段だが、火炎瓶所持で袋叩き状態から切り返し可能であることを覚えておいて損はない。

なおこの武器による炎自体は環境にほぼ左右されず、どんな場所でも一定時間経過するまで消えることはない。~
例えば大雨の時や水上などでも基本的に問題なく使用できるうえ、通常感染者は着火した瞬間に即死するため水上でも有効。(例外としてSwampFeverなどの特に水深の深い場所では水没によって不発になる場合がある)
しかし通常は死ぬまで持続ダメージを受け続ける特殊感染者には、すぐに消火されてしまうので効果がかなり薄くなってしまう。
特にTank相手の切り札として控えていても、あっさり消火されたりするのが悲しい。

なお初心者がTank炎上中に更に火炎瓶を投げることがあるが、全くの無意味であり無駄遣いでもったいない。火炎のダメージは着火していれば常に一定である。

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** パイプ爆弾 / Pipe Bomb [#a488aeb8]

#infobox(type=weapon,name=パイプ爆弾 / Pipe Bomb,wtype=投擲武器,mag=1,maxmag=1,rate=1 回使い切り,image=pipebomb.png,width=150,icon=icon_pipebomb.png)

音と光に興奮して殴りにかかる[[通常感染者]]の性質を利用した武器。
投げた瞬間から音と光を発して通常感染者をおびき寄せ、まとめて爆破する。
ただし[[特殊感染者]]や耳の聞こえない一部の珍しい通常感染者は引き寄せられない。

火炎瓶と違い敵を焼き払えず、また特殊感染者に対しては無力である。
その代わり投げ始めから音と光が発生し、5秒後の爆発まで持続的に感染者を誘導する。

この武器の本懐はラッシュの際に通常感染者を分離し、状況を整理する点にあると言ってもよい。
特に[[Boomer]]から胆汁を浴びせられたときに投げつければ、こっちが優先されて胆汁を浴びた生存者を保護できる。

ただし、この時の誘導の順位は「持ち手に興奮した感染者>パイプ爆弾>未発見感染者」である。
ゆえに、目の前で殴られつつこれを投げても、あなたを殴っていた感染者はそのまま殴り続ける。
いわば、パイプ爆弾は「非常に目立つ第五の生存者を作り出す」と考えてもよい。
それよりあなたが目立っているならば、殴られ続けるのだ。殴るなどで攻撃を中断させれば、誘引を優先するようになる。

その扱いの手軽さと[[通常感染者]]に対する攻撃力の高さから[[ラッシュ]]の対処に使われることが多い。~
しかし効果時間・効果範囲とも投擲武器内では最小であり、ピンチの切り返しとしても適当に使うだけでは、残りが襲ってくるという状況になりがち(状況を整理するだけでも小さくない効果だが)。

すぐに投げるのでは無く、感染者の声が増えてから来る方向へ投げるのが効果的。
また障害物の多い場所では[[通常感染者]]が移動に手間取るせいで、思うように集まってくれないことが多いため、できるだけ平坦な場所に投げること。

特殊感染者には全く効果が無いのが最大の欠点。とはいえ通常感染者の群れで見逃してしまうのも厄介なのでラッシュではどんどん使おう。Boomer対策として誰かが持っていると安心して進行できる。~

他2種よりは無駄に投げてもデメリットが少ないので、余っている場合はエリア内に徘徊する[[通常感染者]]を始末する目的で使われることもある。
使い所をミスしても重大な事態に至らないという点で、初心者ならばこれを選んでおくのが良いだろう。

なお投擲されたパイプ爆弾には物理判定があり、移動中の生存者や突進中の[[Charger]]にぶつけると行動を阻むことができ、Tankも一瞬だが登ろうとする。また、これに切断攻撃を当てると血飛沫が発生する。

初心者が、稀にBoomerの胆汁爆弾で集めたところに投げることがある。全くの無意味・無駄遣いだし、ラッシュ中では重大な''進行妨害''である。絶対にしないようにしよう。


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** &aname(Boomer); Boomerの胆汁 / Boomer Bile [#x425f4ff]

#infobox(type=weapon,name=Boomerの胆汁 / Boomer Bile,wtype=投擲武器,mag=1,maxmag=1,rate=1 回使い切り,image=boomerbile.jpg,width=150,icon=icon_boomerbile.png)

CEDAが研究目的で採取した[[Boomer]]の分泌物((ラベルにあるExcretionとは「分泌物」「排泄物」(おしっこ・うんち・汗)の意。))のサンプル。胆汁爆弾 (Bile Bomb) とも呼ばれる。
腰にこれをつけた[[CEDAエージェント>珍しい通常感染者#CEDA]]を倒すとまれに落とすほか、普通に落ちていることもある。

投げつけたこのカプセルが地面に着弾すると、Boomerを倒した時のような煙が立ち込め、興奮した通常感染者がそこに殺到して集会状態になる。
もし投げつけたこのカプセルが感染者に当たると、狭い範囲に胆汁がかかり、他の通常感染者がその感染者を攻撃し始める。その当たった感染者が死亡するか効果が切れるまで攻撃しつづけ、対象が死亡すると煙の位置へ移動するようになる。

火炎瓶などによってこの誘引効果が消えたりしない。これを地面に投げつけ、しばらく待って火炎瓶を投げれば「飛んで火に入る夏の虫」が再現できる。
効果時間と効果範囲はパイプ爆弾よりも長くて広い((範囲は、ダークカーニバルのステージ前(中心)で使って、角(客席入り口あたり)は誘引されない程度))。
攻撃力は全く無いが、通常感染者を集める効果ははるかに高く、持続性もあるため長時間敵を引き剥がせる。

欠点は上2つよりも遥かに深刻だ。まず投げつけた時点で、状況に応じて次の3つが起きる。
-もし効果範囲内の通常感染者が多い場合、Boomerに胆汁を浴びせられた時のように、普通のパニックイベントに移行する。
-もし効果範囲内の通常感染者が少ない場合、''リスポンポイントから多数の興奮した通常感染者が発生し''パニックイベントに移行する。
-もし投げつける直前に一帯の通常感染者を掃討していた場合、やや遅れてから通常感染者がリスポンし、パニックイベントに移行する。

つまり望むと望まざるとパニックイベントが発生するわけで、寄ってきた通常感染者を始末しないと遅かれ早かれこちらに殺到する。
また、狭い場所 (特に進行方向に向かって) での使用も避けるべきだろう。通常感染者が邪魔で移動ができなくなるためだ。
うろつく感染者を一掃する目的で使いたいところだが、状況を見れば「元から多い状況でなければ、むしろ迷惑」なのも理解できるだろう。

ではこの武器は何のためにあるのかというと、「高難易度における通常感染者の誘導」これに尽きる。
高難易度では通常感染者の一撃ですらライフをごっそりもぎ取られるため、できるかぎり被弾しないように進む必要がある。
そういう時にコレを使えば、多数の通常感染者を潜伏元からおびき出し、一網打尽にできる。
ただし使う以上は多数の通常感染者を呼び寄せてしまうため、セーフルームが近い場合はさっさとやり過ごすことも必要になるだろう。

またラッシュ対策としても非常に強力。ラッシュ中に投げて感染者を一点におびき寄せ、その隙にダウンした味方を救出したり、駆け抜けたりするのだ。特に終了地点まで走り抜ける形式のクレッシェンドイベントや、フィナーレの脱出時には殺傷力以上の効果を発揮するはず。~
通常感染者が届かない場所へ投げると、通常感染者は全てその場に立ちん坊になる。走り抜ける状況のほとんどで集めるより邪魔にならず効果的なので、狙えるなら狙いたい。~
場面を見極めて使えば、ほぼ無傷で難所を切り抜けることも可能と絶大な効果を発揮する。

ちなみに、[[Hard Rain]]など[[建設作業員>珍しい通常感染者#Worker]]が出現するマップでは、このアイテムを使用することでも出現し、胆汁爆弾には目もくれずに向かってくるので注意。
また通常感染者は投擲地点へ殺到することを優先しているが、その経路に生存者が立ちふさがって移動を妨害すると攻撃してくる。

火炎や深い水面など、即死する地形を利用できる位置に投げ込むと一網打尽にすることができる(火炎瓶との併用以外はステージが限られ活用が難しい。深い水面に直接投げ込むと発動しない場合もある)。~
ただし通常感染者が無制限に発生するラッシュでは、フィールド上の''通常感染者数をカンスト((フィールド上に居られる通常感染者数の上限。デフォルトでは30体))させてそれ以上発生させない効果''が非常に重要。また邪魔にならない所に固める効果も非常に意味がある。初心者はやたらと集まったところを撃ったり火を起こしたりしたがるが、せっかく纏めた意味を潰し、更にその分新しく包囲するように((リスポンポイントは生存者が不可知な領域に限られるが、逆に言えば遠くなら全周なので))発生するので''無意味どころか大迷惑''。どうしても始末したいなら、ラッシュ以外での終わり際でやろう。ただそういう事態ではまず使わないが。

攻防一体として利用できる反面、使い所を間違えると敵を増やしラッシュを起こすだけになる。効果もデメリットも絶大なので、扱いは難しい。~
その一方で適切なタイミングと場所で使用すれば、文字通り切り札となりえるほどの効果がある。~
使う人の熟練度がモロに出るので、初心者は使わないくらいでちょうどいい。

例外として、イベント戦を除く[[Tank]]戦中に使用した場合、通常感染者が発生せず効果がなくなるので注意。~
もちろん発生されても邪魔で迷惑なだけ(Tankにとっては袋叩きされようがゴミみたいなダメージに過ぎない上に、通常感染者が味方の移動と射撃を妨害するため)で、もし始末できなければTank&ラッシュという最悪の事態になるのだが、その実績があるためか初心者が有効だという誤解を持ちやすく、やりがちなのが熟練者には頭が痛いところ([[The Sacrifice チャプター1>http://l4d2.ngnl.org/?%E3%82%AD%E3%83%A3%E3%83%B3%E3%83%9A%E3%83%BC%E3%83%B3%2FThe%20Sacrifice%2F%E5%9F%A0%E9%A0%AD]]などデフォルトでTank&ラッシュな場面であれば問題ない。実績解除はそういう場面でやろう)。

なお、通常感染者にとってはこのアイテムの胆汁よりも、実際にBoomerが吐きかけた胆汁のほうが優先度が高いため((やっぱり「新鮮さ」の違いか?))、Boomerに胆汁を吐きかけられたときにこのアイテムを使用しても効果はほとんどない。
そのような場合はぐっとこらえよう。運良く仲間がパイプ爆弾を投げてくれれば、難を逃れることが出来る。

何だかんだ言っても、やはり入手が限られるアイテムであることに変わりはないので、大事に持っておこう。

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